2016/06/22

キュウリとシカクマメの苗作り

6月21日(火)、雨が降るかと思っていたら、午後からまさかの晴天。畑は夕方様子を見にいくことにして、事務所で苗作りを行いました。

この日植えたのはキュウリ(夏すずみ)とシカクマメ。ピンク色がキュウリ、茶色がシカクマメの種です。


キュウリの種って本当は乳白色なのに、なぜピンクなのか。それは種の段階で、病気予防のための消毒が行われているからなんです。4月に書いた記事「カラフルな種たち」でも他の作物の種を紹介しています。色とりどりの種の世界、ぜひご覧下さいね。

昨年から少しずつ農業を学び始めた私は、野菜の種には大きく分けて2種類あることを知りました。1つは「固定種」、もう1つは「F1(エフワン)種」。

種の世界は奥深いので、にわか知識で語れませんが、少しだけまとめてみると、「固定種」とは親から子ども、子どもから孫へと同じ形や味が受け継がれている種のこと。

一方、F1種とは異なる特性を持つ親をかけ合わせた雑種一代目。こうすると一代目の子に限り、見た目が均一にそろったり、生育が早まったり、収穫量が増大するのだとか。これ「メンデルの法則」というそうなんですが、高校時代の生物で習ったっけな…。記憶喪失。

昭和30年代頃までは、自分の家で育てた野菜から種を採取する農家が多く、固定種が主流だったそう。例えばキュウリの場合、輪切りにすると白い種が見えますよね? これを使って、翌年のキュウリを育てていたのです。


今は逆転して毎年F1種を買う農家がほとんどだと聞きます。とはいえ時々、「祖母の代からずっと自家採種しています」という若手ファーマーに出会うことがあるので、昔ながらの固定種で野菜を育てている方も、少なからずいらっしゃるのでしょう。今後、取材していきたいと思っています。

夕方畑をのぞきにいくと、鳥に荒らされた形跡もなく、落花生の種は無事でした。明日はいよいよ、さつまいもの植え付け。今日は苗を仕入れに行ってきます!